以前の記事で、Raspberry Pi 2 Model Bの消費電力が900mAであることに触れましたが、このソースを確認できずにおります。
日本語版のWikipediaの記事には「900 mA (4.5 - 5.5 W)」と記載されているのですが、この記事はソースが示されておりません。
また、英語版のWikipediaの記事では「800 mA (4.0 W)」とされており、こちらはソースらしきものも示されています。
で、そもそも公式サイトに示されていないのか調べてみた結果、FAQのPOWERの項目でかなり詳細に記載されていることがわかりました、が・・・
参考になることが大量に書かれてはおりますが、何故かPi2Bの「Typical bare-board active current consumption(典型的な裸基盤での有効消費電流)」のみが空欄となっています。
英文をざっと確認した限りでは、空欄である理由にも触れていないようですが・・・
CPUが4コアという事で、値が大きく上下するので、典型的な値を示していない・・・のかもしれません。
で、先日せっかく電力チェッカを購入したのですから、Pi2Bもいくつかのパターンで電力量を調べてみたいと思います。
(1) | Raspberry Pi 2 B 単体 待機状態 | 0.19A |
(2) | (1)+HDMI+USBキーボード | 0.20A |
(3) | (1)+有線イーサ 待機状態 | 0.24A |
(4) | (1)+有線イーサ ファイルDL | 0.28A |
(5) | (3)+bash無限ループx1 | 0.26A |
(6) | (3)+bash無限ループx2 | 0.30A |
(7) | (3)+bash無限ループx3 | 0.32A |
(8) | (3)+bash無限ループx4 | 0.35A |
(9) | (8)+ファイルDL | 0.36A |
待機電力こそA+の3倍以上もありますが、CPUをカツカツの状態にしても思ったよりは消費量は上昇しませんでした。
裸基盤の状態であと電力を消費できそうなものといえば、GPUとメモリくらいでしょうか・・・
ただ、USB機器を接続しない状態であれば、500 mAが必要になることすら稀のような・・・
一応は、以前に上げた記事で紹介したモバイルバッテリでも、上記の(8)の状態でしばらく放置しても継続して動作することも確認できました。
いつ停止してファイルシステムが破損するかわかったものではありませんので、全く推奨はできませんが・・・
軽量低容量のモバイルバッテリでも起動自体は可能ということは、把握しておいても損はないかもしれませんね。
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