2016年02月13日

Raspberry PiのGPUアンダークロックと消費電力について

前日の記事に引き続き、今度はCPUに加えてGPUもアンダークロックした場合の消費電力について調査しました。

使用したモバイルバッテリや条件は以前の記事をご参照ください。

まず、/boot/config.txt に gpu_freq=100 と追記してPi Zeroを再起動しようとすると、ディスプレイが点滅を繰り返し、正常起動できませんでした。(公式サイトによると、デフォルトは250だそうです)
HDMIを接続して画面表示をしようとしていたので、もしかしたらHDMI接続をしなければ起動可能なのかもしれません。

で、このままだと起動できなくて困ってしまうわけですが、電源投入時にShiftキーを押下してリカバリモードに入れば、/boot/config.txt の内容を編集できるGUIが表示されます。

gpu_freqを100から150に変更したらHDMIを接続した状態での起動に成功しました。

前述の公式サイトに寄るとcore_freq, h264_freq, isp_freq,v3d_freqも一緒にセットしろと書かれているようですので、あわせて150に設定してみました。

結果としては、9時間36分間、起動し続けました。

これまでに確認したZeroの起動時間をまとめると以下のようになります。

 8時間30分 デフォルト状態
 8時間48分 arm_freq 100
 9時間36分 arm_freq 100、gpu系5種 150

繰り返しテストしたわけではありませんので信頼性は高くはありませんが、GPU系のアンダークロックは10%ほど消費電力を抑える効果が見込めそうですね。
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2016年02月11日

Raspberry PiのCPUアンダークロックと消費電力について

Raspberry Piとモバイルバッテリを使った調査をこれまでに色々とやっているわけですが、アンダークロックと消費電力について調査してみました。

Raspberry Piのクロック数はraspi-configや、/boot/config.txtの編集で簡単に変更可能です。
arm_freqを100まで落とし、例の如く、Pi Zeroで以下のモバイルバッテリでどれだけの時間起動できるのか確認してみました。(その他の条件については前回と同様です)



結果としては、8時間48分間、起動し続けました。

arm_freqの値を編集していない状態で8時間30分でしたので、差がないわけではないが・・・といったところです。

アンダークロックと消費電力については公式フォーラムでも過去に議題にあがっておりarm_freqの値を小さくしても、消費電力には殆ど影響が出ない・・・というのが正しい挙動のようです。

ただ、容量1,430mAhのモバイルバッテリで一応は20分弱は起動時間を延長できたわけですから、もっと容量の大きなモバイルバッテリを利用すれば、その分、延長時間も大きくなるものと思われます。

また、前述の公式ドキュメントやフォーラムによると、どうもGPUもアンダークロックできそうですので、次回はgpu_freq,core_freq, h264_freq, isp_freq,v3d_freqの値を小さくして調査してみます。

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2016年02月07日

Raspberry Pi Zeroの体積について

Raspberry Pi Zeroを実際に手にしてみると、その小ささ・・・というより、「薄さ」に驚きます。

zero.jpg


上の画像は、A+と並べて撮影したものです。

Zeroの端がA+の下に入っていますが、これはA+をZeroの上に乗せているわけではありません。
A+は裏面にmicroSDカードスロット等のモジュールがありますが、Zeroは裏面には何もなく、より薄くなっているため、触れずに下に差し込めるほどの差があります。

簡単な計測ですが、A+はGPIO部まで含めて大体13〜14mm、Zeroは6〜7mmといったところです。

上から見た面積的にはZeroはA+の約半分ですが、体積的には約1/4ということになります。

当然、ZeroにもGPIOピンをつければ同じ厚さにはなりますが、個人的には、Zeroの最大のメリットは、この体積の小ささにある・・・と申しますか、このメリットを生かさなければ、Zeroを使う意味があまりないのではないかと考えています。

カバーをつけると厚さが増してしまいますし、カバーがZero本体よりお高くなる・・・なんてことにもなりますので、カバーはつけずに、小さな空間にガンガン組み込んでいき、壊れたら別のZeroに差し替える・・・という使い方が正しい使い方になりそうです。
(現状ではまだ入手困難であるためあまり贅沢な使い方はできませんが)

次の記事では、なるべくお手軽かつ省スペースにZeroを利用する方法について検討してみます。

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