2016年02月07日

Raspberry Pi Zeroの待機電力調査

Pimoroniで注文していたRaspberry Pi Zeroが届きました。

これでB2、A+、Zeroと揃いましたので、完全に素の状態での待機中の消費電力を比較調査してみました。

満タン状態のUSBモバイルバッテリを接続し、起動時刻からバッテリ切れでの停止時刻までを測定します。
(cronで毎分現在時刻をテキストに追記し、最初と最後の時刻を比較するだけです)

OSはNOOBS 1.5.0でいれたRaspbianで、cron以外の設定や更新は全く行いません。
microSDカードとUSBモバイルバッテリしかラズパイには接続せず、microSDカードは使い回します。

モバイルバッテリは容量1,430mAh の以下の製品を利用します。




早速、結果です。
Zero、A+、B2、Zero、A+、B2の順番に2回ずつ実施した平均値です。

 8時間30分 Zero
 8時間29分 A+
 3時間52分 B2

一応はZeroが一番長く持ちましたが、A+との差は誤差の範囲ですね。
B2の短さが目立ってはしまいますが、性能に大きな差がありますので、これは当然の結果でしょう。

色々とパーツが少ない分、ZeroがA+より長持ちするかとも思いましたが、CPUやメモリの性能がA+より若干高いため、相殺されているのかもしれません。
(個体差もあるのでしょうが)

USB機器の接続を想定した場合、ZeroはmicroUSBなのに対し、A+は普通のUSBがそのまま刺さります。
普通のUSBをZeroで利用する場合は変換コネクタが必要になりますので、その分、A+より消費電力は不利になるかもしれません。

Zeroの記事なのに、「やるじゃないかA+・・・」という感じになってしまいましたが、次の記事では、Zeroの利点をクローズアップしたいと思います。

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posted by hahasoha at 12:07| Comment(0) | Raspberry Pi

2016年02月01日

Raspberry Pi A+の省スペース設置

Raspberry Pi A+をなるべくスッキリ設置する方法を考えてみました。

モバイルバッテリも魅力的ではありますが、サーバ的に利用するのであれば、やはりコンセントからの給電が現実的です。
で、可能な限りケーブルレスにしたらどのようになるか検討した結果、以下のようになりました。


rasp.jpg


とりあえずGPIOは全くつけず、無線LANで通信は可能な状態としています。

「壁と水平にUSB差込口がある充電器」と「USB_microUSB変換コネクタ」を併用しています。


 


この充電器の厚さは17.5mmで、A+のGPIOが僅かに飛び出ますので、実質、壁から20mm分のスペースがあれば設置可能です。
(ラズパイにケースをつける場合は、当然その分の厚さが必要ですが)

ラズパイ本体やUSBケーブルの固定方法について考慮する必要がなく、極めて単純にスッキリ設置できます。

・・・ただ、上記の2商品は送料込みであわせて900円程で、決して高くはない筈なのですが、microUSBの充電器自体は100円ショップでも購入可能ですし、Raspberry Pi Zeroの約2倍か・・・と考えてしまうあたり、毒されているなあと感じます。

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posted by hahasoha at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | Raspberry Pi

2015年09月06日

Raspberry Pi 2 Model Bの消費電力調査

以前の記事で、Raspberry Pi 2 Model Bの消費電力が900mAであることに触れましたが、このソースを確認できずにおります。

日本語版のWikipediaの記事には「900 mA (4.5 - 5.5 W)」と記載されているのですが、この記事はソースが示されておりません。

また、英語版のWikipediaの記事では「800 mA (4.0 W)」とされており、こちらはソースらしきものも示されています。

で、そもそも公式サイトに示されていないのか調べてみた結果、FAQのPOWERの項目でかなり詳細に記載されていることがわかりました、が・・・

参考になることが大量に書かれてはおりますが、何故かPi2Bの「Typical bare-board active current consumption(典型的な裸基盤での有効消費電流)」のみが空欄となっています。

英文をざっと確認した限りでは、空欄である理由にも触れていないようですが・・・

CPUが4コアという事で、値が大きく上下するので、典型的な値を示していない・・・のかもしれません。

で、先日せっかく電力チェッカを購入したのですから、Pi2Bもいくつかのパターンで電力量を調べてみたいと思います。

(1)Raspberry Pi 2 B 単体 待機状態  0.19A
(2)(1)+HDMI+USBキーボード0.20A
(3)(1)+有線イーサ 待機状態0.24A
(4)(1)+有線イーサ ファイルDL0.28A
(5)(3)+bash無限ループx10.26A
(6)(3)+bash無限ループx20.30A
(7)(3)+bash無限ループx30.32A
(8)(3)+bash無限ループx40.35A
(9)(8)+ファイルDL0.36A


待機電力こそA+の3倍以上もありますが、CPUをカツカツの状態にしても思ったよりは消費量は上昇しませんでした。

裸基盤の状態であと電力を消費できそうなものといえば、GPUとメモリくらいでしょうか・・・

ただ、USB機器を接続しない状態であれば、500 mAが必要になることすら稀のような・・・

一応は、以前に上げた記事で紹介したモバイルバッテリでも、上記の(8)の状態でしばらく放置しても継続して動作することも確認できました。

いつ停止してファイルシステムが破損するかわかったものではありませんので、全く推奨はできませんが・・・

軽量低容量のモバイルバッテリでも起動自体は可能ということは、把握しておいても損はないかもしれませんね。

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posted by hahasoha at 21:09| Comment(0) | Raspberry Pi